Databricks で SQLAlchemy を使用する

Databricks には、Databricks 用の SQLAlchemy ダイアレクト ( SQLAlchemy がさまざまな種類のデータベース API 実装およびデータベースとの通信に使用するシステム) が用意されています。SQLAlchemyは、Python SQLツールキットおよびオブジェクトリレーショナルマッパー(ORM)です。 SQLAlchemyは、効率的で高性能なデータベースアクセスのために設計された、よく知られたエンタープライズレベルの永続化パターンのスイートを、シンプルでPython的なドメイン言語に適合させます。 「機能と哲学」を参照してください。

Databricks の SQLAlchemy ダイアレクトは、 Databricks SQL Connector for Python に含まれています。 この記事では、Databricks SQL Connector for Python バージョン 3.0.0 を必要とする Databricks バージョン 2.0 の SQLAlchemy 方言について説明します 以上です。

要件

  • Python >=3.8 および <=3.11 を実行している開発マシン。

  • Databricks では、Python に含まれる venv によって提供されるものなど、Python 仮想環境を使用することをお勧めします。 仮想環境は、正しいバージョンの Python と Databricks SQL Connector for Python を一緒に使用するのに役立ちます。 仮想環境の設定と使用は、この記事の範囲外です。 詳細については、「 仮想環境の作成」を参照してください。

  • 既存のクラスターまたはSQL ウェアハウス

はじめに

  • Databricks SQL Connector for Python ライブラリ バージョン 3.0.0 をインストールする または、開発用コンピューターで pip install "databricks-sql-connector[sqlalchemy]" または python -m pip install "databricks-sql-connector[sqlalchemy]"を実行して、 以上を実行します。 バージョン情報については、 databricks-sql-connector のリリース履歴を参照してください。

  • 使用するクラスターまたは SQLウェアハウスに関する次の情報を収集します。

    • SQLウェアハウスのサーバーホスト名。 これは、SQLウェアハウスの「 接続の詳細 」タブの 「サーバー・ホスト名 」の値から取得できます。

    • SQLウェアハウスの HTTP パス。 これは、SQLウェアハウスの「 接続の詳細 」タブの 「HTTPパス 」値から取得できます。

認証

Databricks の SQLAlchemy ダイアレクトでは、Databricks の個人用アクセストークン認証がサポートされています。

Databricks個人用アクセストークンを作成するには、「ワークスペース ユーザー向けの個人用アクセストークンDatabricks」の手順に従います。

SQLAlchemyダイアレクトを認証するには、次のコードスニペットを使用します。 このスニペットは、次の環境変数が設定されていることを前提としています。

  • DATABRICKS_TOKENを Databricks personal アクセストークンに設定します。

  • DATABRICKS_SERVER_HOSTNAMEをクラスターまたは SQLウェアハウスの [Server Hostname ] の値に設定します。

  • DATABRICKS_HTTP_PATHで、クラスターまたは SQLウェアハウスの HTTP パス 値に設定します。

  • DATABRICKS_CATALOGで、Unity Catalog のターゲット カタログに設定されます。

  • DATABRICKS_SCHEMAは、Unity Catalog のターゲット スキーマ (データベースとも呼ばれます) に設定されます。

環境変数を設定するには、ご利用になっているオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。

import os
from sqlalchemy import create_engine

access_token    = os.getenv("DATABRICKS_TOKEN")
server_hostname = os.getenv("DATABRICKS_SERVER_HOSTNAME")
http_path       = os.getenv("DATABRICKS_HTTP_PATH")
catalog         = os.getenv("DATABRICKS_CATALOG")
schema          = os.getenv("DATABRICKS_SCHEMA")

engine = create_engine(
  url = f"databricks://token:{access_token}@{server_hostname}?" +
        f"http_path={http_path}&catalog={catalog}&schema={schema}"
)

# ...

上記の engine 変数を使用して、Databricks コンピュート リソースを介して指定したカタログとスキーマに接続します。 接続の例については、次のセクションと GitHub の sqlalchemy.py ファイルを参照してください。

の例

GitHub の sqlalchemy.py ファイルを参照してください。

DBAPI リファレンス

  • GitHub の README.sqlalchemy.md ファイルを参照してください。

  • GitHub の sqlalchemy ソース コード ディレクトリも参照してください。