マテリアライズドビューの更新操作

プレビュー

Databricks SQL のマテリアライズド ビューはパブリック プレビュー段階です。

マテリアライズド ビューは、1 つ以上の基本テーブルに対する SQL クエリの結果を含むデータベース オブジェクトです。 一部のマテリアライズドビューは、増分リフレッシュでき、ベーステーブルから変更を自動的かつ増分的に伝播できます。

この記事では、マテリアライズド ビューに適用できる更新操作の種類について説明し、増分更新をサポートする SQL 操作、キーワード、句について説明します。

注:

マテリアライズド ビューを作成して使用するには、ワークスペースが要件を満たしている必要があります。

更新タイプ

更新操作は次のいずれかの種類になります。

  • 増分更新: 増分更新では、最後の更新後の基になるデータの変更が処理され、そのデータがテーブルに追加されます。 ベーステーブルと含まれる操作によっては、特定のタイプのマテリアライズドビューのみを増分リフレッシュできます。

  • 完全更新: 完全更新ではテーブルが切り捨てられ、ソースで使用可能なすべてのデータが最新の定義で再処理されます。 完全な更新によって既存のデータが切り捨てられるため、 Kafkaなど、データ履歴全体を保持しない、または保持期間が短い ソース で完全な更新を実行することはお勧めしません。 ソースでデータが利用できなくなった場合、古いデータを回復できない可能性があります。

マテリアライズドビューの増分更新のサポート

次の表は、SQL キーワードまたは句による増分更新のサポートを示しています。

SQLキーワードまたは句

増分更新のサポート

SELECT

決定論的な組み込み関数と不変のユーザー定義関数 (UDF) を含む式がサポートされています。

WITH

はい、共通テーブル式はサポートされています。

FROM

サポートされているベーステーブルには、 Deltaテーブル、マテリアライズドビュー、ストリーミングテーブルが含まれます。

EXPECTATIONS

いいえ。期待値を使用するマテリアライズドビューは、常に完全に更新されます。

UNION ALL

いいえ

INNER JOIN

いいえ

LEFT JOIN

いいえ

GROUP BY

はい

WHERE, HAVING

WHEREHAVING などのフィルター句がサポートされています。

OVER

いいえ

QUALIFY

いいえ

注:

CURRENT_TIMESTAMPなどの非決定的関数はサポートされていません。